杉並区地域包括支援センター ケア24善福寺
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認知症サポーター養成講座

  • 2019年12月13日 08時38分
    ブログ

12月6日に桃井第四小学校で認知症サポーター養成講座を行いました。

毎年恒例となっており、4年生を対象に2時間の授業の枠を使わせていただいています。

今年は91名の児童と先生3名、保護者1名、学校支援本部の皆様がご参加くださいました。

講義内容は大人向けとはちょっと内容を変えて行っています。

最初に紙芝居動画「大好きだよ!おばあちゃん」を観てもらいました。

この動画は北九州市作成のもので、物語の主人公は小学生の男の子です。

大好きなおばあちゃんが認知症になり、ご飯が上手に作れなくなったり、家にいるのに

「家に帰る!」と言って落ち着かなくなる場面が出てきます。

初めは困惑するものの、次第に病気を理解して、温かく見守りながら、仲よく暮らしていく

ことを決意していく物語です。

 

動画鑑賞後はグループワークを行いました。

動画を見て、「好ましい対応のイメージ」や「良いなと思った点」「気になった点」などを

6名くらいのグループで話し合い、ボードに意見を書き込んでもらいました。

  

 

 その後、各グループで話し合った内容を発表してもらいました。

みなさん積極的に手を挙げてくれて、たくさんの気づきを発表してくれました。

質問の中には「若い人でも認知症になるの?」「認知症の人は自覚はあるの?」など、

鋭い質問もたくさんありました。

 

 

質問の答えはこの後のテキストを使用した講義でお答えしました。

動画とテキストの内容を関連付けて学べるよう、動画で出てきたエピソードをあげながら

講義を進めていきました。

「記憶障害」の説明では職員手作りの「イソギンチャクセット」を使いました。

若い人の脳はたくさんイソギンチャクの手があり、素早く動いて大切な情報を「記憶の壺」に

入れてくれます。

そして、必要な時に必要な情報を「壺」の中から素早く取り出すことができます。

加齢とともに、イソギンチャクの手の働きが弱くなり、大切な情報を「記憶の壺」に入れるのに

時間がかかるようになります。何度か繰り返せば「記憶の壺」に入れることができます。

認知症になると、病気のためにイソギンチャクの手がほとんど動かなくなり、大切なことも

「記憶の壺」に入れることができなくなります。

そのため、「今」聞いたことも覚えておくことができなくなります。

さらに症状が進むと、「記憶の壺」に入っていた、覚えていた大切なことも「記憶」から

消えていってしまいます。

 

これらのお話を少しでもわかりやすくするために、教科書に載っている「記憶の壺」の

イラストの拡大版を作成して説明させていただきました。(ちなみに力作ですw)

「情報」に見立てた赤や緑のボールを説明に合わせて「壺」の中に出したり入れたりして

動かすことで、イラストだけで見るよりもわかりやすく表現してみました。

数年前に作成し、小学校での認知症サポーター養成講座の時には毎回使用していますが、

毎回ご好評をいただいています。

 

最後は「3つのない」のお話をして講義はおしまいです。

「3つのない」とは、認知症の 方への対応の注意ポイントで、

「驚かせない」「急がせない」「自尊心を傷つけない」の3つです。

ちょっと長くなってしまったので、この説明はまた次回・・・。

 

今年度の認知症サポーター養成講座は残り1回の予定です。

認知症サポーター養成講座、ステップアップ講座の開催希望は随時受け付けております。

ご興味がある方はぜひケア24善福寺までご連絡ください。

 

【ケア24善福寺:塩澤】