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お知らせ・ブログ
松ノ木の朝の個別趣味活動
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2023年11月25日 10時29分ブログ
昼夜の寒暖差が激しく、毎日の気温差も大きい今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は少々喉を傷めていますが、ご利用者の笑顔から元気をもらって日々頑張っています!
松ノ木では寒さに負けず、朝から職員とご利用者の元気な「おはようございます!」の挨拶が響いており、館内も心もポカポカです。
そんな松ノ木ふれあいの家では、ご利用者が来所してから朝の会(10:45頃)までの間、個別の趣味活動に取り組んでいただいています。
季節の塗り絵に取り組んだり、計算問題や脳トレに挑戦したりと、皆さん各々の過ごし方をしていただいています。
その中でも本日ご紹介するのは、松ノ木での個別趣味活動がきっかけで、自ら新たな取り組みをしているご利用者の過ごし方についてです。
(以下の写真はプライバシー保護のため、一部画像を加工しています。)
こちらは、新聞の一部に掲載されている脳トレに取り組んでいるところです。
こちらのご利用者は、体を動かす事や学ぶことに対して意欲的に取り組んでくださっており、職員に対して「今日の体操とてもよかったです。」「先ほどの問題はなんて調べたら出てきますか?」などと声をかけてくださいます。
この方が以前取り組んでいた朝の過ごし方は、キャップパズルを解くことや、塗り絵でした。
しかし、ある日漢字や記号などが入った複雑な脳トレのプリントをお渡しすると、とても熱心に取り組まれ、「来週も挑戦します。」と気に入ったようでした。
その日を境に脳トレ問題を解くことが日課になっているようで、自宅から新聞を持参し、「ここに載っている問題に今日は挑戦するの。」と毎週脳トレをしている姿が見られています。
解けるととても嬉しそうな顔をされ、それを見るのが私たち職員も楽しみになっています。
こちらのご利用者が取りんでいるのはナンプレ(数独)です。
この方は将棋やカラオケなど様々な活動を通じて、松ノ木でたくさんの交流を図っています。
以前は、計算問題や漢字の読みの問題などに挑戦しても「できないよ」とおっしゃることが多く、何か朝の過ごし方が見つかるといいなと探していたところ、職員が持っていたナンプレのファイルを見つけて自ら「やってみたい」とおっしゃったことが始まりでした。
そこから松ノ木でナンプレのプリントを提供し、「これは簡単!」「今日のは難しいね。」と熱心に取り組み始め、現在はご自身で購入されたナンプレの本を持参され、松ノ木だけでなく自宅でも解いているようです。
ついつい職員も一緒になって考え、「難しい!」と悩む声がフロアからよく聞こえてきます。
お次に紹介するのは、海外で暮らしていたことがあるご利用者の過ごし方です。
こちらのご利用者の机にあるものは、なんと大学入試用の英語の長文問題です。
この方は以前、お仕事で海外にお住まいだったこともあり、英語がお得意です。
漢字の問題やキャップパズルなどの頭の体操は簡単なようで、中々夢中になってくださるものが見つけられずにいました。
そこで、職員が英語の問題を出してみると、「これはこういう意味なんだよ」と職員に解説しながら問題を解く様子が見られていきました。
そこから徐々に、高校入試問題、長文問題、大学入試長文問題とレベルを上げていき、現在も来所されると受験生のように問題用紙をめくり、鉛筆で答えを書き込んでいます。
この写真は、英語とフランス語を少し嗜んでいる職員が英語のなぞなぞを出題しているところです。
英語が得意でない私にとっては未知の会話が聞こえてきました(笑)
最後にご紹介するのは、朝の趣味活動とは少し違いますが、職員がレクリエーション内で出題した問題をご自宅での取り組みに活かしてくださったご利用者の写真です。
こちらのご利用者が持っている紙に書いているのは、漢字の書き順です。
実は、こちらのご利用者は現在もご自宅でお習字の先生をやられています。
以前松ノ木のレクリエーション内で行った漢字の書き順クイズに参加しており、「生徒さんに私も間違った書き順を教えたら悪いから」という理由で、正しい書き順を職員に確認してほしいとメモをしてきて下さった時の写真がこちらです。
今でも熱心に先生をしている方だからこそ、松ノ木でもたくさんのことを学びたいと思ってくださっている姿勢に心動かされました。
この他にも、私たち職員は様々なご利用者が意欲を持って取り組めるものを日々探し、提供しています。
「次またやります。」「私に任せて。」といった声がたくさん聞こえる、松ノ木ふれあいの家の素敵な朝の時間の紹介でした。
文責:岡田